スポーツ

野球選手に実践してほしい3つのコーディネ―ショントレーニング

   

適切なコ(オ)ーディネ―ショントレーニングができると、野球選手としての能力を向上させることができます。

この能力は「調整力」と関係があり、調整力はスキル・技術に直結するため、コーディネ―ショントレーニングの理解は重要です。

この記事では、

・コーディネ―ショントレーニングとは
・コオーディネーショントレーニングとは
・野球選手に実践してほしい3つのコーディネ―ショントレーニング

などをパーソナルトレーナー歴11年の伊藤出が解説します。

 

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コーディネ―ショントレーニングとは

コーディネーションは、以下のような意味があります。

コーディネ―ション=アメリカ的な考え方

コーディネ―ション【coordination】とは、アメリカ的な考え方で、

全ての動きは、脳が支配している

ということが根底にあります。

例えば、全く経験のないスポーツや動きをするとき、身体をどのように動かしていいのか分からず難しさを感じますよね。

このとき、

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脳の中

足をこうやって動かして、腕はこうやって動かす…

というように、動きを“意識して作っていく”ようなイメージで動作を脳にインプットしていきます。

そうすると、1つの動作を適切に行うことができるようになります。

このときポイントがあり、

できる→できる→できるというステップを踏んで、1つの動作を習得すること

が重要になります。

これはキャッチボールで見ていくと、理解しやすいと思います。

野球のコーディネ―ショントレーニング例

例えば、まだキャッチボールを確実にできない小学生がいるとします。

この小学生が適切にキャッチボールを行えるようになるためのコーディネ―ショントレーニングは、以下のような手順で行っていきます。

1、5mで下投げ&ワンバウンドでキャッチボール
2、5mで下投げ&ノーバウンドのキャッチボール
3、5mで上投げ&ノーバウンドのキャッチボール
4、10mで下投げ&ワンバウンドでキャッチボール
5、10mで下投げ&ノーバウンドのキャッチボール
6、10mで上投げ&ノーバウンドのキャッチボール
6、15mで上投げ&ノーバウンドのキャッチボール

というイメージで、徐々に難易度を上げつつ、スピードも上げていきます。そして、1つ1つを確実にできるようになってから次のステップに移るようにします。

そうすると、キャッチボールが確実にできるようになり、キャッチボールをするという目的が達成されるんですね。

コーディネ―ショントレーニングをするときのポイントは、

・ゆっくり → 速く
・簡単な動き → 複雑な動き

というようにステップアップして、目的とする動作を確実に習得できるにしていきます。

このように、

目的とする動作を習得するためのできる→できる…ステップを作るのが、コーディネ―ショントレーニング

です。

コーディネ―ションの7つの能力

このコーディネ―ション能力を向上させる上で知っておきたい能力が7つあります。それぞれご紹介しますね。

識別能力

さまざまな動きや目的に対して、身体を正確に動かせるように調和する能力のこと

連結能力

ある身体の部分を動かし、その部分的な動きを全身運動の中でスムーズに行えるようにつなげる能力のこと

反応能力

さまざまなシグナルに対して、より素早くかつ正確に反応する能力のこと

定位能力

「ボールがこの後この辺りに落ちてくる」というような空間・時間を的確に調整できる能力のこと

バランス能力

バランスの良い状態から姿勢が崩れたときに立て直す、もしくは環境の悪い中でバランスを維持する能力のこと

変換能力

目的を達成しようと行っていた動作の最中、目的が変わり別の動作が必要になったときに素早く動作を変換できる能力のこと

リズム化能力

音楽や外的なものから指示されるリズムを、動きのリズムとして再現できる能力のこと

これら7つの能力が複雑に絡み合ってコーディネ―ション能力となり、身体を自由自在に動かせるようになるということです。

では、コ“オ”ーディネーショントレーニングとはどのような違いがあるのでしょうか?

 

コオーディネーショントレーニングとは

コオーディネーションとは、以下の通りです。

コオーディネーション=ドイツ的な考え方

コオーディネーションはドイツ的な考え方であり、

脳が関与しない状態(無意識)でも、身体を動かせることが必要

というのがメインの考え方です。

例えば野球で1番わかりやすいのが、イレギュラーバウンドしたボールを捕るということだと思います。

こういうイレギュラーバウンド捕るとき、

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いずる

いきなりバウンドが変わって、ここにボールが来たからこう捕ろう!

などと考えず、無意識にスッとグラブや手がでてきますよね。

こういう状況に適応するためにあえて意識的に身体を動かさず、無意識(反応)で動けるようにする能力を養成するための考え方がコオーディネーションになります。

コオーディネーションの本質

コオーディネーションの本質は、

あえてできない・難しいことを“経験”させること

にあります。

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いずる

コーディネ―ションと大きく違う点は、何かの動作を習得・できることを最初から目的としていないことです!

コオーディネーショントレーニングをするときの注意点は、実施する人が予想・予期できることはNGということです。

常に新しい難易度の高いことを経“経験”させることで、試合中など咄嗟のプレーのときに”無意識で”身体が動くようになります。

野球のコオーディネーショントレーニング例

野球選手がコオーディネーショントレーニングを行う場合、1つは近距離ノックがあります。

近距離ノックでは、ボールを捕ることよりもとにかく飛んでくるボールに対して、グローブを合わせていくことです。

そうすると、試合中にボールがイレギュラーしても、そのとき咄嗟に反応できるようになります。

サッカーのコオーディネーショントレーニングの例

競技が違うサッカーの場合で言えば、

・ボール3つを使って通常の試合をする
・シュート練習でテニスボールを蹴る
・ゴールキーパーの練習で、同時に3人がシュートを放って止める

などがコオーディネーショントレーニングになります。

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いずる

こういったことは通常ではしないですし、難易度がかなり高いですよね!これを経験することに意味があるんですね。

新鮮さもありますが何よりこういった経験をした後、いつも通りの練習をすると簡単に感じるはずです。

この感覚の違いが大事で、これもコオーディネーショントレーニングで得られる効果の1つですね。

このようにコーディネ―ションとコオーディネーションは、一文字違いではあるものの、本質的には全く違った意味があるというわけです。

 

コ(オ)ーディネ―ショントレーニングを行う意味

上記で、

・コーディネ―ション=1つの動作の習得
・コオーディネーション=無意識での反応

とお伝えしましたが、これらを並行してトレーニングすることで技術・スキル向上にもつながるんですね。

技術が向上する理由

これは実際に僕が現役の野球選手のときに実践した方法ですが、バント技術を向上させる目的があるとします。

この場合、コーディネ―ショントレーニングをするのであれば、

・100km/hでバント練習=できた
・120km/hでバント練習=できた
・130km/hでバント練習=できた

こういった流れをとります。ただ、140km/hぐらいでどうしてもうまくできないとします。

このときに、コオーディネーショントレーニングを挟むんですね。

僕が実際に行ったのは、以下のような細い鉄バットでバント練習をすることです。

この目的は、とにかく難易度が高いことを“経験”することです。こういった経験をした後、再度通常のバットでバント練習を行います。

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いずる

そうすると、驚くぐらいバットが太く感じ、できなかった140km/hのボールを簡単にバントできるようになります!

このように、自分が課題としているポイントでコーディネ―ショントレーニングを挟むことで、課題をクリアできるというわけです。

ですので、技術向上させようと思うと、

・コーディネ―ショントレーニング
・コオーディネーショントレーニング

この2つをうまく組み合わせていく必要があるということなんですね。

では、具体的にどういった方法でそれぞれのトレーニングを実践していけばいいのでしょうか?

 

野球のコーディネ―ショントレーニング3選

まずはコーディネ―ショントレーニングですが、1つの動作習得のために以下のようなトレーニングを行います。

1、キャッチボール

これは、先ほどお伝えした通りです。

1、5mで下投げ&ワンバウンドでキャッチボール
2、5mで下投げ&ノーバウンドのキャッチボール
3、5mで上投げ&ノーバウンドのキャッチボール
4、10mで下投げ&ワンバウンドでキャッチボール
5、10mで下投げ&ノーバウンドのキャッチボール
6、10mで上投げ&ノーバウンドのキャッチボール
6、15mで上投げ&ノーバウンドのキャッチボール

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いずる

実際に行うときは、自分のレベルに合わせて距離や難易度を調節すればOKです!

2、ノック

うまく打球処理をするためには、以下のようなステップを踏みます。

1、近い距離で、手投げでワンバウンドでボールをキャッチ
2、近い距離で、手投げでツーバウンドでボールをキャッチ
3、近い距離で、手投げでスリーバウンドでボールをキャッチ
4、遠い距離で、手投げでワンバウンドでボールをキャッチ
5、遠い距離で、手投げでツーバウンドでボールをキャッチ
6、遠い距離で、手投げでスリーバウンドでボールをキャッチ
7、バットでノックをしてみる

これは1つの参考例ですが、こうやってうまくステップを作っていきます。

・手投げノック→難易度低い
・バットでノック→難易度普通
・実際の打球処理→難易度高い

こういう感覚で実際のプレーに近づけるステップが、コーディネ―ショントレーニングのやり方ですね。

3、バッティング

バッティングで言えば、以下の通りです。

1、近い距離で、下投げでボールを打つ
2、少し距離を空けて、下投げでボールを打つ
3、同じ距離で、上からボールを投げる
4、同じ距離で、スピードを徐々に上げる

こういうイメージで、できるステップを踏んでいきます。

もし球速を上げ、打てない球速があればその選手の今の課題点となるという感じですね。

こういったトレーニングが、コーディネ―ショントレーニングになります。

 

野球のコオーディネーショントレーニング4選

続いては、コオーディネーショントレーニングです。

1、近距離ノック

これも先ほど触れた通りです。

・15mぐらいの距離をとる
・近距離でノックをする
・打球に対して、グラブを合わせる

もしノッカーが2人いれば、以下の方法も面白いですね。

2、ノッカー2人で近距離のノック

この方法は、テニスボールなどの柔らかいボールを使って行います。

・15mぐらいの距離をとる
・2人のノッカーを準備する
・近距離で2人同時にノックをする
・打球に対して、グラブを合わせる

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いずる

僕はこういったトレーニングをして、公式戦エラー0で終えることができました!

3、デコボコボールでノック

これも面白い方法の1つで、以下のデコボコボールを使ってノックを行います。

・15mぐらいの距離をとる
・デコボコボールでノックする
・難しい場合は、手投げでもOK
・弾んだボールをキャッチする

デコボコボールなので、どこにボールが行くかわかりません。

それに反応することで、コオーディネーショントレーニングになるというわけです。

4、穴あきボールでバッティング

バッティングの場合、以下のボールでバッティングをしてみてください。

そうすると、急激に変化したりホップしたりするので、この急激な変化を経験することがコーディネ―ショントレーニングになります。

こういったボールを打っておくことで、

・予想していないボールがきたときに反応する
・手元で動く小さな変化にも対応できるようになる
・ハンドリングがうまくなる

など、バッティング技術が向上する可能性があります。

ここまで具体例もお伝えしましたが、適切なトレーニングができることでより技術向上が期待できるので、ぜひ上記を参考に実践してみてください。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

また、今回の内容とあわせて以下の記事も参考にどうぞ。

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パーソナルトレーナー 伊藤 出

神戸・摂津本山にあるパーソナルトレーニングジムIDEALSTYLEの代表・パーソナルトレーナー/高校在学中に板前修業に入る→1年で退職→沖縄でフィットネスジムのインストラクター→芦屋女性専門サロンでパーソナルトレーナー→独立(神戸・御影にパーソナルトレーニングジムIDEALSTYLEオープン)

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