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コンディショニングとは?意味や効果などをトレーナーが解説

   

コンディショニング【conditioning】は、その日の体調を指す意味として使われることが多いですが、本来は別の意味もあります。

スポーツ選手がパフォーマンスを向上させる上で、このコンディショニングの理解は必要不可欠です。

この記事では、

・コンディショニングとは?
・コンディショニングトレーニングの効果

などをパーソナルトレーナー歴11年の伊藤出が解説します。

 

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コンディショニング【conditioning】とは

厚生労働省のHPでは、コンディショニングは以下のように解説されています。

運動競技において最高の能力を発揮出来るように精神面・肉体面・健康面などから状態を整えること。

厚生労働省HPより引用:コンディショニング

この文章だけだと少しイメージがしづらい部分もありますが、もう少し具体的に言うと以下の5つの要素になります。

コンディショニング=5つの体力要素のこと

本来コンディショニングは、

・身体的
・精神的
・防衛的
・栄養
・休養

この5つの体力要素全体のことを指しているんですね。

それぞれの意味は、以下の通りです。

身体的

「身体的」とは、文字通り身体に関する要素になります。

細分化すると、

・筋力
・持久力
・スピード
・調整力
・柔軟性

など。

これらをすべて整える、向上させることが技術やスキル向上のベースとなります。

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いずる

ここの要素はさらにたくさんあるため、後程深堀していきますね!

精神的

「精神的」とは、文字通りメンタルの要素になります。

・試合でも緊張しない
・自分の考えを持っている
・練習に前向きに取り組める
・環境が変わると体調を崩しやすい

こういった気持ち・精神的な要素もコンディショニングの1つに含まれているんですね。

防衛的

「防衛的」というのは、免疫力のことを指しています。

・風邪を引きづらい
・すぐにお腹を壊す
・季節の変わり目に体調を崩す

など、内臓や免疫に関することですが、防衛面は「トレーニング」「休息」「食事」を適切にとれていれば自然と強化されます。

栄養

栄養は、

・炭水化物
・たんぱく質
・脂質
・ビタミン
・ミネラル

などの5大栄養素を適切に摂れているかという食事面のことです。

栄養素の問題だけではなく、

・食事量
・食事のタイミング
・食事の頻度

なども含まれ、運動量や基礎代謝などにあわせて食事を調節するのもコンディショニングの一要素です。

休養

休養は、

・睡眠時間は適切か
・体の疲労は回復しているか
・老廃物などを取り除けているか

など、適切に身体を休めているかということです。

トレーニングと食事が適切であっても休養が不足すれば体調を崩すため、人間にとっても非常に重要な要素ですね。

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いずる

このように、5つの体力要素のことすべてまとめてコンディショニング【conditioning】といいます!

 

身体的コンディショニングとは

先ほど「身体的」な要素について解説しましたが、ここはさらに細分化でき、バイオモーターアビリティが含まれています。

身体的コンディショニング=バイオモーターアビリティ

バイオモーターアビリティとは、以下の体力要素全体のことを指しています。

主に、

・筋力
・持久力
・スピード
・パワー
・調整力
・敏捷性
・柔軟性

などの要素があり、これらすべてをバイオモーターアビリティといいます。

身体的コンディショニングを向上させようと思うと、これらすべての要素を整える&向上させる必要があるんですね。

それぞれの意味は、以下の通りです。

筋力

筋力とは、筋肉が発揮する力のことで、力の大きさは筋肉の断面積の大きさで決まります。

筋力を向上させる方法としては、

・レジスタンストレーニング
・ウエイトトレーニング
・加圧トレーニング
・スロートレーニング など

こういった方法があります。

筋力を向上させる条件などは、「野球選手がウエイトトレーニングを行う必要性や8つのメニューを解説」や「【徹底解説】大胸筋が大きくならない原因と大きくする5つの方法」で詳しく解説しています。

持久力

持久力には、

・心肺持久力
・筋持久力
・スピード持久力

などがあり、スタミナを向上させるためには、心肺持久力のトレーニングが必要になります。

心肺持久力を向上させようと思うと、

最大心拍数の60%以上でトレーニングを行う

ことが条件になります。

持久力については、「持久力をつけるトレーニング方法|最大心拍数の60%が鍵になる」で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてみてください。

スピード

スピードは、

・速さ:筋線維のタイプ
・スピード:動作、動き

主にこの2つのことを指しています。

スポーツ競技ではスピードが非常に重要な要素になりますが、向上させるためには、

・3種類の重りを活用してトレーニングする
・自然な身体の使い方をインプットして、動作をスムーズにする

などの方法があります。

ここについては、「即効性もあり!野球選手のスイングスピードを上げる6つの方法」をご覧いただくと理解が深まると思います。

パワー

パワーは「筋力×スピード」となるため、上記でお伝えした、

・筋力
・スピード

のどちらか一方か、もしくは両方を向上させることで高めることができます。

調整力

調整力は身体を自由自在に動かせる能力を指し、スキル・技術に直結する要素になります。

調整力の向上には、

・コーディネーション
・コオーディネーション

この2つの掛け合わせが重要であり、ここは「野球選手に実践してほしい3つのコーディネ―ショントレーニング」で詳しく解説しています。

敏捷性

敏捷性とは、正確性×速さで求められる体力要素であり、各スポーツで必要になる能力です。

具体的な例でいえば、

・ピッチャーがバント処理をして1塁へ正確に送球する
・サッカー選手が、フェイントで相手を抜き去りゴールを決める

こういった要素です。

これは「敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)の違いとは」で詳しく解説しています。

柔軟性

柔軟性については主に2つあり、

・静的柔軟性:静止状態での柔らかさ
・動的柔軟性:動き(動作)の中での柔らかさ

などがあります。

スポーツ選手にとって重要なのは動きの中での柔らかさですが、この2つを高めることでケガの予防ができたり、パフォーマンスの向上につながります。

こういった7つの要素などを向上させることでコンディショニングが向上しますが、こういったコンディショニングを高めることはどのような意味があるのでしょうか?

 

コンディショニングトレーニングの効果や本当の意味

コンディショニングを向上させることは、最終的に試合に勝てる確率が上がったり、パフォーマンスの向上につながります。

勝つための土台になる

まずは、こちらのピラミッドをご覧ください。

一番下には「基礎体力」があり、その上に「スキル」「戦術」などが乗っています。

この基礎体力は、コンディショニングのことを指しています。基礎体力を向上させようと思うと、上記でお伝えした全ての要素を向上させる必要があるんですね。

土台である基礎体力が大きくなれば、その分「スキル」「技術」も向上できる。そして、戦術などが組み合わさって試合に勝つ確率が高まります。

トレーニングと練習を並行する重要性

ただスポーツ現場では今でも練習ばかりして、トレーニングに時間を割かないところがあるのが現状です。

コンディショニングトレーニングをしないと、土台が小さいままですよね。そうすると、いくら練習をしても上に積み重なっていかない。

こういう場合は、

練習だけし続けても、どこかで必ず伸び悩むタイミングがきてしまう

わけです。なぜなら土台が小さいからです。当然、戦術も小さく低くなるため、試合に勝てる確率も低くなります。

だからこそ、トレーニングと練習を並行することが重要であり、ここにコンディショニングトレーニングの大きな意味があるんですね。

必ず全ての体力要素をトレーニングすること

スポーツ現場でもトレーニングの重要性が理解されはじめ、筋力トレーニングを中心に行っている選手やチームも多くあります。

ただ、ここで必ずおさえておくべきことは、

コンディショニングは全ての体力要素を整え、その中で全体を向上させることが重要

ということです。

こちらの画像をご覧ください。

筋力レベルだけ低い状態ですが、この場合、一番低い筋力レベルにすべてが引っ張られてしまいます。

コンディショニング(基礎体力)を向上させる上で大切になることは、全ての要素が整っていることです。

もし個人やチームで、何か1つの体力要素のレベルが低ければ、その要素を向上させることがメインのトレーニングとなります。

このように、筋力トレーニングが行われるようになった現代は素晴らしい一方で、この理解をして他の要素のトレーニングもしていく必要があるわけです。

先ほどもお伝えした通り、

・コンディショニングレベルを整えること
・その中で、1つ1つの要素をさらにバランスよく向上させること

この2つができることでより土台が大きくなり、練習した分だけパフォーマンスが向上していきます。

https://ideal-style-personal.com/wp-content/uploads/2021/06/IDEAL-吹き出し.png
いずる

これがコンディショニングトレーニングの重要性であり、効果ですね!

今回の内容で、少しでもコンディショニング意味や効果が理解していただけると嬉しく思います。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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パーソナルトレーナー 伊藤 出

神戸・摂津本山にあるパーソナルトレーニングジムIDEALSTYLEの代表・パーソナルトレーナー/高校在学中に板前修業に入る→1年で退職→沖縄でフィットネスジムのインストラクター→芦屋女性専門サロンでパーソナルトレーナー→独立(神戸・御影にパーソナルトレーニングジムIDEALSTYLEオープン)

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